DNAは王座を追われた!生命の真の主役「RNA」の革命を描いたヤバい本
2025/9/7
ノーベル賞受賞者が自らの発見を語る、みたいな本ってあるじゃないですか。正直、当たり外れがデカいジャンルだなーと個人的に思ってまして、下手するとただの自慢話か、難解すぎて読者を置き去りにするかのどっちかになりがちなんすよね。で、今回読んだのがトーマス・チェック博士の『The Catalyst』って本(バーガー先生の説得の本とは無関係)。この人も1989年にノーベル化学賞を獲ったガチの大物ですが、結論から言うと、この本は「大当たり」でございました。 The Catalyst: RNA and the Ques ...
お前の“自分らしさ”は、脳のバグ一つで消し飛ぶぞ!みたいな本を読んだ話
2025/8/30
今週もまた脳科学の本を読んでおりました。今回は、マスード・フセイン先生っていう、オックスフォード大学の神経学教授が書いた『Our Brains, Our Selves』(我々の脳、我々の自己)って本。正直2025年で読んだ本の中でもトップクラスに足元を揺さぶられるような一冊でございました。 Our Brains, Our Selves: What a Neurologist’s Patients Taught Him About the Brain (English Edition) created by ...
2025/8/24
今週は『The Ideological Brain』って本を読みました。こちらはケンブリッジ大学の神経科学者であるレオール・ズミグロッド先生が書いた一冊でして、ひとことで言うと「政治的な対立や過激思想って、実は脳の“柔軟性”の問題なんじゃないの?」ってのを、データでゴリゴリに論証していく本になります。つまり、「なぜ人は過激化するのか?」「なぜ特定の思想にガチガチに固執する人がいるのか?」といった問いに対して、それってその人の思想(右翼とか左翼とか)の“中身”にあるんじゃなくて、情報を処理する脳の“スタイル ...
鼻を鍛えれば人生が変わる!──嗅覚は「忘れられた感覚」なんかじゃなかった、という本を読んだ話
2025/8/16
『忘れられた感覚(The Forgotten Sense)』って本を読みました。著者はヨナス・オロフソン博士、嗅覚研究の第一人者でして、この分野の最新の知見をこれでもかと詰め込んだ一冊になっておりました。この本の主張を一言でいうなら、「あなたの人生の質、人間関係、さらには健康寿命まで、その鼻が握っているぞ!」って感じ。読了後は、自分の鼻がいかにサボってたか、どれだけのポテンシャルを秘めていたかを思い知らされました。 The Forgotten Sense: The Fascinating Science ...
あなたの現実は「脳が作った幻」だった!──ダニエル・ヨン『A Trick of the Mind』
2025/8/9
ダニエル・ヨン博士の『A Trick of the Mind』って本を読みました。著者はロンドン大学の認知神経科学者でして、「不確実性ラボ」って名前の研究室を率いるガチの研究者っすね。で、本書はその道のプロが「我々の脳は現実をありのままに見てるんじゃなく、積極的に“発明”してるんだぜ」といった趣旨の内容になっておりました。 A Trick of the Mind: How the Brain Invents Your Reality (English Edition) created by Ri ...
テイラー・スウィフトはスティーブ・ジョブズだった!?ポップの女王を経営戦略の天才として解剖した本を読んだ話
2025/8/4
『There's Nothing Like This』って本を読みました。著者はハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)のシニアエディター、ケビン・エバーズさん。 There's Nothing Like This: The Strategic Genius of Taylor Swift (English Edition) created by Rinker ¥4,703 (2025/09/16 18:57:25時点 Amazon調べ-詳細) Kindle Amazon 楽 ...
才能は“思い込み”だった…? 人生のOSを書き換える「マインドセット」の話
2025/7/28
「マインドセット」って言葉は、最近よく聞きますな。私のnoteやNewsletterでも定期的に取り上げてまして、少し前の「失敗の履歴書」のエントリでも触れてましたね。 で、最近、このテーマをがっつり掘り下げたヴィニータ・バンサルさんって方の『Upgrade Your Mindset』って本とその元ネタになった研究を調べておりました。バンサルさんは心理学者ではなくて、インドのトップIT企業でキャリアを積んだテクノロジーリーダーなんだそうな。この経歴が、彼女のアプローチをめちゃくちゃ実践的で面白いものにして ...
【「心の目」がない人たち】──想像力の常識をブッ壊す本を読んだ話
2025/7/19
『The Shape of Things Unseen(見えざるものの形)』って本を読みました。著者は神経学者と哲学者の二足のわらじを履くアダム・ゼマン博士。私たちが「当たり前」だと思ってる「想像力」の概念を、根っこからひっくり返してくれる内容になっておりました。 The Shape of Things Unseen: A New Science of Imagination created by Rinker ¥4,519 (2025/09/16 21:58:00時点 Amazon調 ...
【天才の作り方】子供の「空想世界ごっこ」がノーベル賞につながるよねーという本
2025/7/12
『Inventing Imaginary Worlds(想像世界の作り方)』って本を読みました。著者はミシェル・ルート=バーンスタインさんで、歴史家でありながら創造性研究の専門家、しかも現役のアーティストでもあるという、なかなかユニークな経歴の持ち主です。 Inventing Imaginary Worlds: From Childhood Play to Adult Creativity Across the Arts and Sciences (English Edition) created by& ...
OpenAIは「人類の救世主」か、それとも「新たな帝国」か?
2025/7/7
カレン・ハオさんの『Empire of AI』って本を読みました。今をときめくOpenAIの内幕を、これでもかとえぐり出した一冊で、読後しばらくはChatGPTを使う手に妙な重さを感じるレベルでしたね。いやはや、これはなかなか強烈な本でございました。 Empire of AI: Dreams and Nightmares in Sam Altman's OpenAI (English Edition) created by Rinker ¥2,994 (2025/09/16 21:58 ...
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