「SNSって結局いいの?悪いの?」みたいな話は当ブログでも何度か取り上げている話題ですが,少なくとも「スマホが手元にないと落ち着かない!」「通知が来ていないか気になって仕方がない!」みたいな状態になっていたらメンタルにも日常生活にも支障が出るのは確実.
そんな中で,ユトレヒト大学で「SNS依存をチェックするための9の質問」(R)が発表されておりました.合計2198人の若者にこの9の質問に加えて抑うつ,注意力の欠如,衝動性,孤独感といった要素にも回答してもらって,このチェックリストの妥当性を確認したんだそう.
9つの指標でも27の指標でチェックしたときと大体同じくらいの精度で評価できたらしい.お手軽で精度が高いってことでうれしいですな.
SNS依存をチェックするための9の質問
というわけで,質問項目は以下の通り.
ここ一年間の自分を振り返ってみて,それぞれの質問に対して,「当てはまる」か「当てはまらない」のいずれかで答えていってくださいな.
- 定期的にSNSを使えるとわかっている瞬間以外に,何も考えられなくなることがあった
- SNSにもっと時間を掛けたいという思いから,定期的に不満を感じていた
- SNSを利用できないと,気分が悪くなることがよくあった
- SNSに費やす時間を減らそうとしたが失敗した
- SNSを使いたいがために,他の活動(趣味やスポーツ等)を怠ることは多かった
- SNSの使用が原因で,定期的に他人と口論になった
- 定期的に両親や友人にSNSに費やす時間について嘘をついた
- ネガティブな感情から逃れる手段としてSNSをよく利用していた
- SNSを利用したことで,両親や兄弟と深刻な対立に陥ったことがある
採点
で,結果の見方ですが,
- 9項目のうち少なくとも5つ以上に当てはまったら,ソーシャルメディア依存症!
といった感じ.
この指標の妥当性の調査の当たっては10代の若者が対象とされていたんですが,その中では年齢や性別問わずそれなりの妥当性が認められております.なんで,20代以上の人のSNS依存度を調べるにもある程度の精度はあるでしょう.
また,正式に「依存症」とは診断されずとも,どの項目もそれなりにまずい状況なんで,当てはまる項目が5つには至っていなかったとしても,なるべく減らす方向に努力してみるといいかもしれません.
とはいえ一朝一夕には改善できない問題でしょうから,数か月や1年単位で改めてチェックしていただければと思います.
参考になれば幸いです.質問やコメントなどありましたらTwitterやお問い合わせのページからご連絡いただけると嬉しいです.
それではっ!