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ハーバード流「あなたの長所と短所はなんですか?」への答え方

面接の超典型質問の一つが「あなたの長所と短所は何ですか?」というもの。典型すぎて多くの人が事前に回答を用意しておくことが多い質問でしょうが、予想ができているとしても「自分の回答に自信を持てる」って人は案外少ないのではないでしょうか。

仮に「私の強みは創造性です!」と答えたとしてもそれじゃあ陳腐でその答え自体が創造性に欠けると思われるかもしれないし、突飛なことを言いすぎてもその特性が力を発揮する文脈が少なすぎるのでは?と捉えられるかもしれないしでバランスが難しいんですよね。

そんなところで『Get to The Point!』などで知られるジョエル・シュワルツバーグさんによる「あなたの長所&短所はなんですか?の質問にはこう答えよ!」の提案がハーバードビジネスレビューに乗ってて、シンプルながら役に立ちそうだったのでメモしておきます。

あなたの長所はなんですか?

シュワルツバーグさん曰く、「長所」の回答に際して重要なのは、あなたの能力と同時に「相手のニーズを満たす」ように意識すること。つまり、特定の分野であなたがいくら優れた能力を持っていたとしても、その能力があなたが志望する仕事において全く関連性のないものであればその能力の魅力はゼロに等しくなるから気を付けようねーってとこですね。

そこでシュワルツバーグさんは、長所の回答は以下のルールに従って用意しておくことを提案しておられます。

  1. 募集要項の中で「必要なスキル」「あると望ましい能力」などの項目に記載されている能力やスキルにフォーカスする。「おそらくこんな人材が欲しいんだろう」みたいな勝手な推測をする必要性はゼロ
  2. スキルをリフレーミングして、できるだけ具体的に回答する。例えば、「コミュニケーションスキル」のかわりに「人前で話すスキル」「プレゼンテーションスキル」としたり、「クリエイタースキル」の代わりに「ビデオ制作・編集スキル」としたりとか
  3. 選んだスキルを以下の4つの要素に分解し、なるべくすべてを回答に盛り込むようにする
    • 強み
    • その強みの実例
    • その強みがもたらすインパクト
    • その強みを活かすことに対するポジティブな態度

「人と差別化しよう!」とか思いすぎて独自性の強すぎる長所を提示してしまうケースは案外多いですけど、あくまで相手のニーズを軸に据えてブラさない、ってのはシンプルなルールな割に効果がデカそうっすね。

これを具体的な回答に落とし込んだシュワルツバーグさんの例を一つ見てみると、

多くの人が人前で話すことを恐れていることは知っていますが、私はとても好きです。例えば先週、見込み客に新しいカスタマーサービス・ポータルを紹介したところ、すぐにサインアップしてくれました。また、同僚のプレゼンテーションの手助けをすることで、個人的にも充実感を得ています。

って感じ。「コミュニケーションスキル」の中でも営業およびプレゼンの能力に絞り、即戦力となれることをアピールできていることがわかりますな。一方これがプログラマーの面接なのであれば、むしろ「何かを売る」というよりも「相手が言語化できていない意図までくみ取ってデザインして満足してもらえた」みたいなエピソードの方が効果的、みたいに、同じ強みだとしても職種によって提示すべきエピソードが異なってくる、というのは意識すべきでしょう。そして「じゃあ何を話すべきか?」のヒントは募集要項にちりばめられているのだ、というわけっすね。

あなたの弱点はなんですか?

「弱点」については、話し方をミスると潜在的にでも「ナシ」のレッテルが貼られることがあるため、慎重に回答を準備すべき。

シュワルツバーグさんは、「あなたの弱点は?」への回答は以下の5つのルールに従うことを提案しておられます。

  1. 「弱点(weakness)」という言葉は「課題(challenge)」に置き換えて答える。 こうすることで、「弱点」という言葉が持つ潜在的にネガティブなイメージが取り除かれると同時に、欠点がより「修正可能」なものに見えるようになる(「弱点」はより永続的なものであるように見えるため)
  2. トレーニングや努力によって改善可能な要素を選ぶ。 例えば、データ分析、プレゼンテーションスキル、ソフトウェアの専門知識みたいな要素を選ぶべきで、せっかち、感情的に不安定といった特に性格的な「課題」は、克服が難しい、少なくともかなり時間がかかると思われてしまう
  3. 「完璧主義」や「仕事中毒」のような「やりすぎ」の例や、長所を装っただけの短所(「働きすぎてしまう/アイデアを考えすぎてしまう」)はそもそも答えになっていないため避けるべき
  4. 仕事の「コア」をなすものではない「課題」を選ぶ。つまり、募集要項で「必要なスキル」「あると望ましい能力」の欄に書かれている項目を「課題」として提示するべきではなく、あくまで本質的でない点を選ぶこと
  5. 課題を選んだら、それを以下の3つの部分に分けて表現する。
    • 弱点
    • 弱点がもたらす些細な影響
    • その弱点の改善に取り組みたいという熱意(なるべくこの点を重点的に話す)

クリティカルに「ダメ」認定されるのを避けつつ、改善・向上の姿勢を見せそしてそれが現実的に実現可能であることを示すのが重要、って感じっすね。特にあなたに根強く染み付いている「特性」ではなく、努力次第で修正できる「行動」「経験」にフォーカスすべきってのは見落としがちかもしれないですな。

こちらも具体例を一つ取り上げてみると、

私の課題のひとつは、PowerPointやCanvaのようなプレゼンテーションツールのプロとしての経験がないことです。過去には、専門家にこれらの資料をデザインしてもらったこともありますが、彼らは必ずしも私ほど内容を熟知しているとは限りません。ですから、今年の目標のひとつは、これらのアプリケーションを習得して自分自身のプレゼンテーションを作成し、そのスキルを継続的に向上させることです。

といった感じ。「デザインセンス」みたいに訓練するのが難しそうなものではなくあくまで「テクニック」にフォーカスしており、そのテクニックが不足していることで生じる(小さな)デメリットを認め、さらにテクニックを磨くことによるさらなる成果が期待できる、っていうスムーズな流れが感じられますね。

今回は以上。もちろん、自分を偽る必要はないものの、「見せ方」や「何を選ぶか」で印象は大きく変わりますから、面接の機会がありそうな方などはご参考にしていただければと思います。私もテンプレ見直そう。。。

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