お金、ビジネス

COVID-19で、通勤してた時間はどうなった?労働時間は減った?の話。

新型コロナウイルスの影響で、多くの企業でテレワーク、在宅勤務が普及し、通勤するという概念がなくなって、単純に考えれば、プライベートな自由な時間が増えそうそうですが、実際どうなんでしょう?

コロナの脅威が過ぎ去ったとしても、テレワーク等の仕事のスタイルはこれからも継続、拡大していくと考えられますから、仕事のスタイルのシフトによって生活がどのように変化するかを認識しておくことは、時代の変化に適応するために必要なことであると思います。

てことで、今回はHBRに出てた、COVIDパンデミックの前と比較した、労働者たちの時間の使い方の変化に関する調査についてメモ(R)。



調査では、2019年の8月から2020年の8月にかけて、1363人のアメリカ人の、時間の使い方を細かく調査しました。

その結果、以下のようなことがわかりました。

  • 全体的に、通勤時間が41分減って、個人的な活動に充てる時間が37分増えた。
  • 経営者は、23分間個人的な活動の時間が増えていたのに対して、従業員の人は、1時間以上増えていた。
  • 1日の労働時間は、経営者が56分間増えていたのに対して、従業員は、変わっていなかった。
  • 経営者は、パンデミック前より12%長い時間対人的な活動(ミーティングや、ワークショップ、電話とか)に時間を費やし、6%長くメールの対応に時間を費やすようになっていた。
  • これらの傾向は大企業であるほど顕著に表れていた。

ってことで、役職によって大きく時間の使い方に変化が生じていることがわかります

一般的な雇われ人は一般に、そのままの労働時間で、通勤時間が減った分そのまま自由な時間が減ったのに対して、経営者たちは、通勤時間の削減の効果を上回るほど、労働時間が増加しています。

もっとも、これからも同様の傾向が続くとは限りませんし、また、回答者の半数程度がこのままの勤務形態で続けたいと回答しておりました。

この結果を受けて研究チームは、人とのやり取りの量ではなくて質を重視すべきだといっていて、例えば、

  • テクノロジーを活用して、意見を効率的に交換できるようにする
  • 同時刻じゃなくても、各人のリズムに合わせて自由な時間で仕事をしても全く問題ない環境を構築する

といった提案をしていました。

上の結果からわかるように、経営者の労働時間の増加の大半は、対人関係の問題への対応から来ていることからわかります。

たしかに、新たな試みで問題への対応はどうしても必要とはなるでしょうが、それも必要最小限にして、各人がもっと自由に働けるような環境を構築していくことは人生を幸福感をあげるためにも非常に重要なことだと思います。

以前の形に固執するよりもこの機会を生かして、もっと生産的で、個人の人生も豊かになっていける環境を多くの企業で実現できればいいなと思いました。

参考になれば幸いです。それではまた。

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