昨日の記事で,加工食品はやっぱよくないよねーってことをさらっと言いまして,今日はそんな加工食品の基礎知識として,「加工食品のレベル」を確認しておこうと思います.
「加工食品」とひとくくりに言っても穏やかなものから過激なものまでさまざまなんですよね.食事とかに気を使っている人なら「超加工食品」とか「NOVA」とか聞いたことあるかもしれません.では,早速行きましょう.
NOVA分類による加工食品レベル
加工食品のレベルを分類するにあたって,サンパウロ大学が考案したNOVA(R)という食品分類法が有名です.具体的には,
- グループ1:未加工あるいは最低限加工した食品
- グループ2:加工食品の材料
- グループ3:加工食品
- グループ4:超加工食品(ウルトラプロセスフード)
みたいな感じ.特に注目されているのがグループ4の超加工食品.超加工食品の摂取量が多い人ほど肥満になりやすいっていうデータのほかにも,いろんな病気のリスクも示唆されていたりします.例えば10,500人ほどを追跡した調査(R)によると,全体的な食事のうち,「超加工食品の割合が10%増えるごとに,がんになる確率が10%以上増加する!」ってことが確認されていたりします.
で,項目だけ挙げられてもわかりにくいと思うんで,各グループに当てはまる具体的な食品をあげてみます.
- グループ1:
- 生のほか,ボイル,乾燥,冷凍,殺菌,粉砕などした野菜
- フルーツ
- 豆類
- 米
- パスタ
- タマゴ
- 肉
- 魚
- 牛乳
- グループ2:グループ1の食品から直接得られる食品
- 塩
- 植物性油
- バター
- 砂糖
- グループ3:グループ1にグループ2を加えたもの
- チーズ
- 缶詰野菜,フルーツなど
- 塩とかついてるナッツ
- 燻製肉
- パン
- ドライフルーツ
- グループ4:ほとんど工業的にしか使われないような材料で作られる食品.グループ1の食品はほとんど含まれない
- 炭酸飲料
- スナック菓子
- チョコレート
- キャンディ
- アイスクリーム
- 菓子パン
- マーガリン
- クッキー・ビスケット
- パイ・ケーキ
- シリアル
- エナジードリンク
- ピザ
- ハンバーガー
- ナゲット
- ホットドッグ
- インスタント麺・カップ麺
って感じ.いかに我々の生活がウルトラプロセスフードに囲まれているかがよくわかります.超加工食品が病気のリスクを高める原因としては,高脂肪,砂糖の取りすぎによる炎症なんかのほかに,食品添加物も影響している?みたいなことも考えられたりしています.
超加工食品をどうやって見分ける?
超加工食品を避けるためにはまずは最低限の食材から自炊するのが一番.とはいっても食事の100%を一からの自炊するというのも非現実的.ってことで「どうやって見分ければいいのか?」ってポイントが気になります.必ずしもすべての成分が記載されていなかったりする点も厄介なんですよね.
個人的には成分表によくわからんカタカナが羅列しているような食品は避けるようにしています.また,サンパウロ大学のチームによれば(R),「家庭のキッチンではほとんど見かけないような成分が表記してあるものは避けよう!」といったことをコメントしておりました.
これは結構わかりやすい基準なんじゃないでしょうか.これを実践するとなると結構な割合の商品が買えなくなりそうですが笑.
ということで,ざっくりしたガイドラインとして,
- キッチンで使わない成分が入っている食品は総カロリーの10%以下に抑える!
ってことを覚えておいていただくといいんじゃないでしょうか.
参考になれば幸いです.質問やコメントなどありましたらTwitterなどでご連絡いただけると嬉しいです.
それではっ!
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