食事

「超加工食品」で寿命が縮むぞ!みたいな研究のお話

「超加工食品ってやばいよねー」っていう話をよく聞くようになった昨今。

「超加工食品」ってのは、具体的には過去の記事を参考にしてもらいたいんですが、簡単に言えば、塩、砂糖、脂肪、人工着色量、保存料等の成分がてんこ盛りで、食物繊維やビタミン等が全然入ってなかったりする食品。チップスなどのスナックや、ファストフード、炭酸飲料、お惣菜なんかが代表例。

超加工食品の摂取量が多くなると、

  • 糖尿病
  • 肥満
  • 高血圧
  • ガン
  • 脂質異常症


のリスクが高くなる!ってなことがいろいろ報告されているんですよ。

直近の研究(R)なんかを見てみると、20年間にわたる米国内の2~19歳の子供33,795人のデータを分析したところ、

  • 2018年の時点で子供たちは摂取カロリーのうち3分の2以上を超加工食品から摂取していた!


みたいな結果が出ていて、これからも身の回りの超加工食品は増え続けそうなんで、注意しとかないとなぁとか思うわけです。



「超加工食品」で寿命が縮むぞ!

で、今回紹介する論文(R)は、「超加工食品と死亡リスク」との関係を調べてくれていて勉強になります。

これは18歳以上のスペインの男女11,898人(平均年齢は46.9歳)を対象にした観察研究で、

  1. 普段どのくらい超加工食品を食べてるか?を調べる
  2. 平均7.7年間追跡して、加工食品のレベルによって死亡率にどのくらい違いが出るか?をチェック
  3. さらに、超加工食品を加工レベルの低い食品に置き換えればどのくらい死亡リスクが下がるか?を分析


みたいな内容になっております。以前にも同様の観察研究がフランス人を対象にして行われたんですが、それは健康意識の高い女性が中心となってたんで、その点、今回の研究は人口ベースのサンプルが集まっていてよろしいのではないでしょうか。サンプルサイズもそれなりに大きいし。

ちなみに、食品の加工レベルの評価には毎度おなじみ「NOVA」の指標が使われております。詳細が気になる方はこちらをご覧くださいませ。



それで、どんな結果が出たかと言いますと、

  • 参加者は平均して、1日に超加工食品を385g食べていた。これは総エネルギー摂取量の24.4%に相当する

  • 超加工食品を食べる量が上位25%の人(一日に641g、総エネルギーの42.8%)は、下位25%の人(1日に156g、総エネルギーの8.7%)に比べて、死亡リスクが44%高かった

  • 年齢、喫煙、飲酒習慣、活動レベル、テレビの視聴時間等を調整しても同様の傾向がみられた

  • 理論的には、超加工食品の消費量を8.2%以上、未加工または最低限加工した食品に置き換えれば、死亡リスクの低減が期待できる


といった感じ。超加工食品の摂取量が違うだけで、早死にする可能性ががっつり増えちゃうみたい。44%の違いというのはなかなかの違いですな。



さらに研究チームは、最も死亡リスクの上昇につながる超加工食品や栄養素も調べてくれておりまして、主たるものをあげると、

  • 死亡リスクにつながる栄養素:炭水化物全般、単糖類、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸(これだけ統計的に有意)
  • 死亡リスクにつながる食品:(超加工食品に分類された)ヨーグルト、発酵乳、ケーキ、ペストリー、クッキー
  • 死亡リスクとは無関係だった超加工食品:パン、シリアル、デザート、肉、ジャム、チョコレート菓子、ソース、ドレッシング、ソフトドリンク、フルーツジュース、ネクター


みたいな感じ。こう見るとひとくくりに「超加工食品」と言っても、死亡リスク上昇につながるのは一部の食品なのかなーって印象を受けます。(とはいえ、他の研究では病気リスクにつながるっていう報告のある食品も多いので積極的に食べようとは思いませんが)



「そもそもなんで超加工食品が死亡リスクにつながるんや?」って問題については、いろんな要素がかかわっているのは間違いないでしょうが、主に、

  • 超加工食品は満腹を感じにくいせいでつい食べ過ぎてしまう
  • もともと不健康なもので作られている上にそれを隠すためにさらに着色料、恒量、人工甘味料、乳化剤等の添加物が入ってる
  • 食物繊維、野菜、果物が不足するうえに喫煙や運動不足等の不健康なライフスタイルにつながりやすい


みたいなポイントがあげられておりました。どれもごもっともな理由でしょう。





まとめ

そんなわけでざっくりまとめると、

  • 総エネルギー摂取量のうち超加工食品が33%以上を占める人は、14%以下の人に比べて死亡リスクが44%高くなる
  • 加工レベルを押さえた食品にシフトすれば相当程度に死亡リスクを下げることができるかも


ってところ。

研究チーム曰く、

我々の発見は、超加工食品の疫学的な有害な影響を支持しており、そしてそれは、個人単位でも産業単位でも、新しいポリシーやガイドラインを作るといった具合に、アクションを起こす必要性を示唆している。


とのこと。超加工食品は、今後数十年にかけて本気で向き合っていかなくてはならない問題ってわけですね。



あと、気になるのがこの研究で対象となったスペインの人たちはもともと超加工食品の摂取量が他国の人より明らかに少ない点。

というのも、彼らの総摂取カロリー中の超加工食品の割合が平均24%くらいなのに対して、上述した通りアメリカの子供は67%、カナダでは62%、イギリスでは53%といった結果が出ていたりするんですよ。少なくとも現時点では地中海式がまだ強い影響力を持っていることが関係していそうであります。

なんで、もしかしたら我々はすでに平均的に早死にのリスクが高まってしまっているかもしれないってわけ。

そんなわけで、過去にも述べた通り、

  • スナックとかファストフードとかは総カロリーの10%以内に抑える!


っていうルールをこれからも継続していこうーと思いました。

参考になれば幸いです。質問やコメントなどありましたらTwitterなどでご連絡いただけると嬉しいです。

それではっ!

【参考動画】

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