今月のおもしろかった本【2021年9月編】

先月からやってる「今月のおもしろかった本」の2021年9月編です!今月専門分野以外で読んだ本は30冊ありまして、なかでも面白かったのが以下の6冊でした。



TIME SMART(タイム・スマート)―お金と時間の科学

「時間こそが最も貴重で限られた資源であるにもかかわらず、大半の人はそれに気づいてない!」って問題に関して、「時間を大切にするとどのくらい人生が豊かになるのか?」「具体的にはどうすれば時間を大切にできるのか?」という具体策までを、大量の実証研究をもとに提示してくれている良書。

読了後には「少なくとも時間はお金と同じくらい重要なものである」って考えが嫌でも頭にインプットされていて、お金と時間のバランスに関する価値観が変わっているはずであります。

年齢や収入、パートナーの有無等に関わらず、時間を重要視することによる効用は必ずありますんで、現代の多くの人にお勧めしたい一冊。私自身も以前は「後で時間ができたら…」などと考えがちだったんですが、最近は一歩踏みとどまれるように奮闘中であります。



Tapスマホで買ってしまう9つの理由

訳者の言葉を引用すれば、本書は、「過去10年の研究成果と世界の最新事例をもとに、人間の購買行動に影響を与える9つの力を明らかにした革新的な一冊」。

Smart phoneとDumb humanなんて揶揄される現代において、スマホを中心としたモバイルサービスに適切に注力することで企業はこれまで以上の利益を手にすることができる。じゃあ実際どんなポイントに力を入れれば効果的に成果を出せるのか?みたいな示唆を与えてくれる本。

とはいえ、モバイル端末はストーキングではなく「執事かコンシェルジュ」として役割を果たすべきだという立場で論が展開されていて、消費者としてもうまくモバイルサービスの意図を把握、活用することで生活を便利に、豊かにするヒントが得られる感じで、マーケティングにはかかわらない人が読んでも楽しめます。



トーキング・トゥ・ストレンジャーズ~「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと~

1万時間の法則を広めたことでも有名なマルコム・グラッドウェルさんが、「人は思っている以上に知らない人を理解するのが苦手!」っての問題に切り込んだ最新作。人はデフォルトでよく知らない他人を信用してしまっているのだ、と。

科学的な議論を求める方にはいまいちかもしれませんが、ミステリー作品を読んでるような気持ちにもなれて面白いんで、読み物として楽しんでみるのもいいんじゃないでしょうか。



「運命」と「選択」の科学 脳はどこまで自由意志を許しているのか?

「運命」などというと今どき時代遅れだと思う方も少なくないかもしれませんが、多かれ少なかれ私たちの人生は遺伝的な制約を受けているのは事実。じゃあどこまで私たちは神経生物学的な宿命の支配下にあるのか?自由意志とは単なる必然的な計算結果に過ぎない幻想なのか?みたいな点について、最新の知見をもとに解説してくれています。

議論の対象は、知能、体重、恋愛、人間関係、信念等幅広く扱っていて、興味のある部分だけでも読んでみると面白いかと。



明日の幸せを科学する

ハーバード大のダニエル・ギルバート先生の廃らぬ名著。初版は2013年ですが、今でも十分役に立つ知見が盛りだくさんであります。

「人間は幸福を予測するのが大の苦手」「じゃあどうすれば、どういう考え方を持てば幸福になれるのか?少なくとも不幸を避けることができるのか?」みたいなヒントを様々な視点から提供してくれてます。

読んでいて非常に楽しく、飽きない話し口となっていて、難解な議論は苦手な方でも気軽に楽しめる一冊かと。



AIの遺電子

やたら評判が良くてずっと読みたかったヒューマノイドSF漫画。人間と人工知能の狭間におけるヒトの葛藤を精巧に描写した短編オムニバス。SFとはいっても各キャラが立ちすぎてもいなくてリアリティの感じられるのが面白いです。

AIの問題はいろいろ考えさせられる点が多いわけですが、いい面ばかりが取り上げられがちなのも事実。技術が急速に進歩する現代において、多くの人にとって読んでおいて損はないマンガ。来月は続き物の「AIの遺電子RED QUEEN」なども読んでみようと思っております。



そのほか、面白かった本

今月は急に、個人的にマンガブームが再燃しましてマンガを大量に消費しました。中でも面白かったものを紹介しときます(べたなものばかりですが)。

  • BANANA FISH」:アニメから入りました。絵は当然古い感じはしましたが、ストーリーは今でも廃れず非常に面白かったです。今後も長く愛される作品かと。

  • ゴールデンカムイ」:不死身と謳われた兵士とアイヌの少女たちが隠された埋蔵金を求めて旅をする物語。ストーリーもありふれたものではないし、ギャグも適度で多くの人が楽しめそう。

  • どろろ」:手塚治虫の廃れぬ名作。魔神に体を奪われながら戦い続ける少年の強さと苦しみ、人間らしさが表現されてて泣ける。

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