2023年1月に学びをくれた素敵な本たちを紹介します

今月は卒業研究・卒論の執筆で忙しく、10冊ほどしか読めませんでした、、

人類が知っていることすべての短い歴史

ビッグバン、原子、量子、地震、タンパク質、ミトコンドリア、分類、進化論、人類学、etc. まさに「サイエンス全般」を扱っている本。内容もめちゃ簡単ってわけじゃないし、文庫とはいえ上下巻合わせて900頁くらいあるんですけど、つい没頭して一気に読み切れましたね。

専門的な知識をもう一回学びなおそう!みたいな感じではなくて、科学ってこんなに面白いんだよ!ってスタンスで語られてるんで(著者自身好奇心で調べ、書いたって感じが伝わってくる)、教科書で習った無機質な情報にはアレルギー反応が出ちゃう人でもきっと楽しめるはず。みんながよく知る科学者の意外な一面とかも沢山ちりばめられるんで、そういう話が好きな人にもおすすめっすね。

THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す

みんな大好きアダムグラント先生が、「現代では学習だけでなく学習をアップデートしていくことがマストだぜ!」って主張してる一冊。学び、考えることの重要性は耳タコですけど、学び「なおす」、考え「なおす」ことについてはあまり意識してない人が多いんじゃないでしょうか。特に、もはや自分にとっては「当然」と思ってる知識やアイデアは自分の「アイデンティティ」の一部分になってるせいで、一回解体を試みるって作業は想像以上に辛いんだけど、その価値は計り知れないんだぞ、と。

相手の凝り固まった意見を解きほぐす方法だったり、学び続ける組織を作るヒントだったりもじっくり説明されてるんで、この辺りに興味がある人も勉強になるんじゃないかと。とりあえず私は、今年の年末、以下の文章を見てどう感じるか、楽しみに頑張ってみます。

「一年前の自分は、なんとばかだったのか」と思わなかったとしたら、それは、それまでの一年間で何も学ばなかったということだ。

ちなみに、無料の特別試し読み版なるものもあるらしいので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうかー。

ユーモアは最強の武器である: スタンフォード大学ビジネススクール人気講義

「ユーモアってこんなにすごいんだよ!」って主張を、いろんな研究や事例を用いて説明してる本。といっても決して「面白い人になれ!」「相手から笑いをとれ!」って内容じゃないんで、私のような笑いのセンスのかけらのない人間でもユーモアを使って仕事や家族の人間関係や自分のメンタルなんかをいい方向に改善するヒントになるはず。

本書自体ユーモアがあって、テンポよく読めるので、気になる方はサクッと読んでさっさと実践練習のステージに進んでいただくのが良いのではないかと。

一度なら許してしまう女 一度でも許せない男

なぜ人は嫉妬するのか?嫉妬にはどんなメリットがあるのか?実際、どのくらいの人が浮気をしているのか?浮気に対して抱く印象は男女によってどう違うのか?みたいな感じで、「浮気」を手掛かりに男女の行動を背後にある心理・進化的な適応を考察する一冊。

まあこういう本は好き嫌いがはっきり分かれると思うんですけど、別に男/女が絶対正義!みたいな趣旨の本ではないし、パートナーの考えてることが全く分からん!みたいな人は一回読んでみるとなにかしら発見があるかもしれません。

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