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知能と寿命のメタ分析の話、ペットと睡眠、人間関係と病気発症率、スマホ依存を半減させるアプリ、これは神のおかげ!で人生改善

知能と寿命はどのくらい関連するんですか?のメタ分析

こんにちは、皆さん!今日は、興味深い研究について紹介したいと思います。その研究とは、「Intelligence and life expectancy in late adulthood: A meta-analysis(高齢期における知能と寿命の関係:メタ分析)」というタイトルの論文です。この論文では、知能が寿命にどのように影響するかを調べています。

知能とは、一般的には、標準化されたIQテストなどで測られる、認知的な能力や問題解決能力のことを指します。知能は、学業や職業などの人生の成果に関係することが多くの研究で示されていますが 、実は寿命にも関係することがわかってきました。つまり、知能が高い人ほど長生きする傾向があるのです。

これまでにも、若年期や成人期における知能と死亡率の関係を調べたメタ分析(複数の研究を統合して分析する方法)がありました。その結果、知能が1標準偏差高い人は死亡リスクが24%低くなることがわかりました。また、この関係は性別や社会経済的な要因では説明できないことも示されました。

しかし、高齢期における知能と死亡率の関係を調べたメタ分析はありませんでした。そこで、この論文では、高齢者を対象とした研究を集めてメタ分析を行いました。その結果、高齢期でも若年期や成人期と同様に、知能が高い人ほど長生きすることがわかりました。具体的には、知能が1標準偏差高い人は死亡リスクが17%低くなりました。

では、なぜ知能が寿命に影響するのでしょうか?そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、いくつかの仮説があります。一つは、知能が高い人は健康的な生活習慣を取り入れたり、医療サービスを利用したりする能力や意欲が高いからだというものです。もう一つは、知能が高い人は遺伝的にも有利であり、老化や病気に対する抵抗力が強いからだというものです。

このように、知能は寿命に大きく影響する要因の一つです。しかし、これは決して運命ではありません。知能自体も年齢と共に変化しますし 他にも寿命に影響する要素(例えば健康状態や生活習慣など)はたくさんあります。だからこそ、私たちは自分自身の知能や寿命を向上させるために努力し続ける必要があるのです。

私たちは皆、「賢く長生き」したいですよね?それならば、「賢く生きる」ことから始めてみませんか?あなたの知性があなたの健康と幸せをサポートしてくれることでしょう。もっと詳しく知りたい方は以下の参考文献をご覧ください。

参考文献
: Sánchez-Izquierdo, M., Fernández-Ballesteros, R., Valeriano-Lorenzo, E. L., & Botella, J. (2023). Intelligence and life expectancy in late adulthood: A meta-analysis. Intelligence, 98, 101738.
: Kaplan, G. A., Pamuk, E. R., Lynch, J. W., Cohen, R. D.,

ペットを飼ってる人は睡眠の問題を抱えやすい?

お次は、ペットを飼っていると睡眠の質や睡眠障害にどんな影響があるかについて、興味深い論文を紹介したいと思います。この論文は、Human-Animal InteractionsというCABIのジャーナルに掲載されたもので、アメリカのリンカーン・メモリアル大学のローレン・ウィズニエスキ博士が主導した研究です。

ウィズニエスキ博士は、2005年から2006年にかけて行われた国民健康栄養調査(NHANES)というデータをもとに、アメリカでペットを飼っている人と飼っていない人の睡眠の質や睡眠障害の有無について分析しました。その結果、犬を飼っている人は睡眠障害や寝つきが悪いことが多く、猫を飼っている人は足がぴくぴくすることが多いことがわかりました。

これらの結果は、ペットを飼うことが睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があることを示しています。しかし、ペットを飼うことによる睡眠への影響は一概に言えません。なぜなら、ペットはオーナーに安心感や友情を提供し、不安やストレスやうつ病などの心理的な問題を改善する可能性もあるからです。

また、猫と犬では睡眠への影響に違いがあるかもしれません。ウィズニエスキ博士は、猫は夜行性であるためにオーナーの睡眠を邪魔する可能性が高く また、猫オーナーと非オーナーでは睡眠の質にあまり差が見られなかったことからこのような仮説を立てました。

この研究では因果関係までは確立できませんでしたが、もしペット所有が睡眠障害や不良な睡眠品質に関係していることが今後証明されたら 医師や専門家はそのような患者さんへの対処法やアドバイスを考え直さなければなりません。また、ペットオーナー向けに睡眠妨害のリスクや解決策(例えば夜間はケージに入れたり寝室から出したりする) などについて教育的な情報提供も必要かもしれません。

最後に言っておきますが ペットと一緒に寝ることにも良い面はあるかもしれませんので、決定的な判断を下すにはまだ時期尚早といえましょう。

人間関係は健康にも超重要

続いては、オーストラリアの女性の健康に関する興味深い研究を紹介したいと思います。この研究は、社会的関係の満足度が慢性病や多重疾患の蓄積にどのように影響するかを調べたものです。社会的関係とは、パートナー、家族、友人、仕事や社会活動などとの関係を指します。満足度とは、それぞれの関係に対してどれだけ満足しているかを自己評価したものです。

この研究では、1996年に45~50歳だった7,694人の女性を20年間追跡調査しました。その間に11種類の慢性病(高血圧、心臓病、脳卒中など)が発生したかどうかを記録しました。また、3年ごとに社会的関係の満足度を測定しました。満足度は0(非常に不満)から3(非常に満足)までの4段階で回答しました。それぞれの関係ごとにスコアを合計して、全体的な満足度スコア(範囲:≤5~15)を作りました。

結果はどうだったでしょうか?20年間で4,484人(58.3%)の女性が多重疾患(2つ以上の慢性病)を報告しました。全体的な社会的関係の満足度は多重疾患の蓄積と正比例する関係がありました。つまり、満足度が低いほど多重疾患が発生する可能性が高くなりました。例えば、最も高い満足度(スコア15)を報告した女性と比べて、最も低い満足度(スコア≤5)を報告した女性は多重疾患が発生する確率が2.35倍も高くなりました。この結果は他の要因(社会経済的要因や生活習慣や更年期など)で調整しても変わりませんでした。

このように、社会的関係の満足度は多重疾患の蓄積と密接に関連していることが分かりました。そしてその関係は他の要因では十分に説明できませんでした。つまり、社会的関係が健康に直接的な影響を与えている可能性があります。これは驚くべき発見ですよね!私たちは普段何気なく交わす人間関係が自分自身や周囲の人々の健康に大きく影響していることを意識しなければならないかもしれませんね。

【逆説的?】スマホ依存症を解消するスマホアプリ

お次は、スマホの使いすぎについて話したいと思います。スマホは便利なものですが、やりすぎると健康に悪影響を及ぼすことがあります。特に、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は時間を忘れてしまうことが多いですよね。私もそうでした。

SNSは友達や知り合いとつながることができる素晴らしいツールですが、同時にストレスや不安を感じさせることもあります。他人の投稿を見て自分と比べたり、自分の投稿に対する反応を気にしたりすると、自己肯定感が低下したり、睡眠不足になったりする可能性があります。また、SNSは脳に快楽物質であるドーパミンを分泌させる効果があるため、中毒性が高くなってしまいます。つまり、SNSはスロットマシンのようなものなのです。

では、どうすればSNSの使いすぎを防ぐことができるでしょうか?完全にやめる必要はありません。しかし、意識的にコントロールする必要はあります。そのために役立つアプリがあります。その名前は「One Sec」です。

「One Sec」というアプリは、あなたがSNSなどの特定のアプリを開こうとする前に一呼吸して目的を考えさせてくれるアプリです。「今このアプリを開く理由は何だろうか?」という質問に答えることで、無意識的な行動パターンを断ち切ることができます。「One Sec」を使ってみたテックライターのShubham Agarwalさんは、「無意味にTwitterを開こうとしたら、「One Sec」の呼吸エクササイズが私を現実に引き戻してくれた」とInsider誌で書いています。

「One Sec」の効果は科学的にも証明されています。ドイツ・ハイデルベルク大学の研究では、「One Sec」を6週間使った人々はSNSなどの対象アプリの使用時間を57%減らすことができたそうです。

私も「One Sec」を試してみました。最初は少し面倒だと感じましたが、徐々に慣れてきました。「One Sec」のおかげで、自分のスマホ使用時間や目的を客観的に見直すことができました。また、「One Sec」以外でも自分で工夫してSNS使用時間を減らす方法も見つけました。例えば、

  • スマホから通知機能や音声機能をオフにする
  • スマホ以外でも楽しめる趣味や活動(読書や運動など)を見つける
  • 家族や友達と会話する時間や場所(食事中や寝室など)ではスマホを置いておく

等です。各自に適した方法でスマホとうまい距離感を保ち、豊かな人生を構築していきましょう!

「これは神のおかげ!」って考えるのってメンタルにいいのでは?

最後の研究は、「Are daily supernatural attributions to God and the devil/demons linked with meaning in life?(神や悪魔に日常の出来事を帰すことは、人生の意味と関係があるか?)」というタイトルのものです。この研究では、神や悪魔に良いことや悪いことを起こった原因として考える人たちが、どのように人生の意味を感じているかを調べました。

具体的には、75人の参加者に3週間の間、毎日スマホでアンケートに答えてもらいました。アンケートでは、その日に起こった良いことや悪いことがあれば、それらを神や悪魔に帰するかどうかを尋ねました。また、その日の人生の意味をどれくらい感じているかも評価しました。

結果はどうだったでしょうか?分析したところ、以下のような傾向が見られました。

・神に良いことを帰する人は、人生の意味が高かった。
・宗教的な世界観が強い人は、悪魔に悪いことを帰する人は、人生の意味が高かった。
・一方で、日々の変化に関しては、神や悪魔への帰属と人生の意味は関係がなかった。

つまり、神や悪魔への帰属は個々人の特徴として影響するが、その日その日では影響しないということです。神や悪魔への帰属は、世界を理解する一貫した方法であり、それが人生に意味を与える可能性があるということです。

この研究は興味深くて驚きました。私自身も時々神や悪魔に出来事を帰すことがありますが、それが私の人生観にどう影響しているか考えたことはありませんでした。皆さんはどう思いますか?

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