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植物性の食事にすると心臓病リスクが52%下がるぞ!という長期研究のお話

「血管を健康に保ちたい!」っていうのは当ブログでもよく書いているポイント。血管の健康はあらゆる病気や寿命に直結してくる重大な問題ですからねー。

そんな中で、「植物性の食品中心の食事だと心血管リスクがどのくらい違うか?」ってのを長期的に調べた新しい調査(R)が出ておりました。さらに、「若いうちに植物性の食品に変えたらどうなる?」ってポイントも調べてくれていて、非常に参考になりました。



植物性の食事にすると心臓病リスクが52%下がるぞ!という長期研究

これは、18~30歳の健康な男女4,946人を対象にした前向き研究で、なんと1985年から32年間のフォローアップを行っております。比較的若い人たちの食習慣が後の心血管の健康にどのくらい影響を与えているのかを調べたわけですな。私自身もドンピシャの年齢なんでこれはそそりましたね笑

具体的には、調査開始時、7年後、20年後において食事が「どのくらい植物性の食品中心か?」っていうレベルをチェックし、32年間の心血管イベントとの関係を調べました。

食事の植物性の指標としては「APDQS」ってのが使われておりまして、例えばアボカドやナッツ、トマトを多く、頻繁に食べていたら高得点で、逆にポテトチップスや加工肉、フライ魚とかをよく食べていたら得点は低くなる、みたいな感じ。つまり、どれだけ栄養豊富な植物性食品を摂取しているか、逆に高脂肪の肉をどれだけ控えているかっていうイメージ。

そして、そのほかにBMI、運動習慣、喫煙習慣、教育レベル等の要素を調整しました。



それで、調査の結果何がわかったかと言いますと、

  • 32年間のフォローアップ中に、289件の心血管疾患の発症が確認された

  • APDQSのスコアが高い人は、高齢、女性、非喫煙者に多く、教育レベル、身体活動レベルが高く、BMI、脂質異常症の経験は低い傾向があった。もっとも、アルコール摂取量は多く、エネルギー消費量は少ない傾向にあった。

  • 諸要素を調整した結果、APDQSのスコアが上位20%の人は下位20%の人に比べて心疾患リスクが52%少なかった。血圧や糖尿病を調整してもなお46%低かった

  • この傾向は冠状動脈性心疾患(CHD)、高血圧性心疾患でも同様にみられた(いずれも52%減少)

  • 13年間の間のAPDQSのスコアの改善度合いが上位20%だった人は、下位20%だった人に比べてその後の12年間の心血管疾患リスクが61%低かった

  • CHD、高血圧性心疾患でも同様の傾向がみられた(それぞれ79%、66%減少)



みたいになります。これはどれもなかなかの数値になりましたねー。

研究チーム曰く、

我々の研究は、食事の質とCVDリスクの関係において新しいエビデンスを提供しており、若いうちに植物性の食品中心の食事にすることで中高年になったときのCVDリスクを下げることにつながる。



とのこと。どうしても食事を十分に気にするのは年をとってからになりがちだけど、若いうちの食習慣のほうがもっと重大な影響を及ぼしている可能性もあるってわけですな。



まとめ

てなわけでまとめると、

  • 長期的に見て、栄養豊富な野菜中心の食事にすることで心血管疾患のリスクが下がる
  • さらに、これまでの食事の質如何に関わらず、今からでも食事を見直すことで十年単位のCVDリスクを大幅に下げられる可能性がある


って感じでしょうか。

まあ、食事に関しては自己申告である点とかを考慮するとどうしても数字が大きく出てしまっている可能性はあります。



また、黒人と白人といった人種や教育レベルによって結構大きな違いも出ておりまして、そこのところも気になりました。



とはいえ、野菜中心の食事が心血管系にいい!油ギトギトのレッドミートは控えた方がいい!みたいなデータは多いんで、この研究を根拠に食事をみなおしてみる価値は十分ありましょう。

あと、当研究で心血管リスクが最も低かったグループでも別に完全に動物性の食品を抜いている人はいなくて、「ベジタリアンやビーガンになれ!」って意味ではない点にはくれぐれもご注意を。

参考になれば幸いです.質問やコメントなどありましたらTwitterやコメント欄などでご連絡いただけると嬉しいです.

それではっ!

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