メンタル

週末を休暇のように過ごせば月曜日の憂鬱が減るかもよ!みたいな研究の話

休みは大事!

心身の健康のためにも,仕事のパフォーマンスのためにも「休暇が大事!」っていうのは当たり前.過去の研究を見てみても,

  • 休暇をとれば,肉体的な健康が改善!
  • 創造性や仕事のパフォーマンスがアップ!
  • 幸福感が高まって,逆にストレスは減る!
  • 人間関係の構築もうまくなる!


みたいなことが確認されております.

もっとも,長期休暇を頻繁に取るのは簡単じゃないですし,しかも,

  • 休日によって上がった幸福度は2週間もすればベースラインに戻ってしまう!


みたいなむなしいデータも報告されていて,どうにかできないものかと思うわけです.

そんな中で,新しい研究(R)では,「週末に対する考え方を変えれば幸福感を十分高められるかも!」みたいな結論になっていて参考になりました.お金もかけずに意識のしかたを変えるだけで,週末のリフレッシュ効果を高められるかもしれないわけっすな.



実験1

これは,UCLAの研究で,3つの実験から構成されております.最初の実験はこんな感じ.

  1. 20歳から72歳の441人の労働者を集めて,金曜日の時点で幸福度を採点してもらう
  2. 半数の参加者には,「週末の間,なるべく休暇の時のように過ごしてください」と伝える.残りの半数の参加者には,「なるべくいつもの週末と同じように過ごしてください」と伝える
  3. 次の月曜日に,同様に幸福度を採点する
  4. さらに,月曜日には週末の間どのくらいマインドフルであったかを採点してもらう.具体的には,「『いまここにいる』という感覚をどのくらい感じていたか」「その時やっていたことに対してどのくらいオートマチックだったか」みたいな質問に対する回答をチェック


といった感じ.

幸福度の採点は,

  • ポジティブな感情:幸福感や楽しさなど
  • ネガティブな感情:ストレスや心配など
  • 満足感


の3つの項目についてそれぞれ7点満点で採点してもらったらしい.

要するに,週末に「今日は休暇のように過ごすぞ!」って思っただけでどのくらいメンタルに違いが出るのか?っていうのを調べたというわけ.



それで,どんなことがわかったかと言いますと,

  • 週末を休暇のように扱ったグループでは,いつも通り過ごしたグループよりもポジティブな感情や満足感がより高く,ネガティブな感情がより小さくなっていた(つまり,幸福度が高くなっていた)

  • この傾向は,使ったお金の多寡によらず確認された

  • また,週末を休暇のように扱ったグループではマインドフルネスのレベルも高かった

  • マインドフルネスのレベルが高かった人ほど幸福度が高かった


だったそう.つまり,「週末を休暇のように過ごそう!」って思っただけで目の前のことにより集中できるようになって,その結果,週末のリフレッシュ効果が高くなったんじゃないか?っていうわけですな.



実験2

2つ目の実験も先の実験と大体同じで,536人の労働者を対象にして,「週末を休暇のように!」と「いつも通りの週末を!」という2つにグループに分けて幸福度の変化を調査.

さらに,週末明けの月曜日には,週末の出来事をいろいろ思い出してもらって,その時の感情やどのくらい目の前のことに集中していたかを書き出してもらったそう.

つまり,週末に何をどのくらいやっていたかによって幸福度の変化に違いが出るんじゃないの?ってポイントをチェックしたわけです.



その結果は,

  • 休暇のように過ごした人のほうが幸福度が高く,マインドフルネスのレベルも高かった

  • 週末の時間の使い方による重み付けを行ってもなお,週末を休暇のように扱った人のほうが幸福度が高かった


ってことで,確かに「週末を休暇のように扱ったグループ」では,家事や仕事,育児等にかける時間は少なかった,みたいな傾向は確認されたものの,幸福度の上昇は時間の使い方によるものではないらしい.

むしろ,どんな活動であったとしても,ちゃんと目の前のことに集中さえできていれば,幸福度は上がるのかもしれない,ってわけですね.



実験3

3つ目の実験では,437人の労働者と97人のMBAの生徒を対象に行われました.実験の内容はこれまでの実験と大体同じだったんですが,実験が行われたのが感謝祭の直近だったみたい.

つまり,労働者と学生で違いがあるのかってポイントと同時に,超ワクワクするイベントがもうすぐだっていうときでも効果があるのか?ってのを調べたんだそう.



で,その結果はというと,

  • 「週末を休暇のように扱ったグループ」のほうが月曜日のポジティブな感情や満足感が高く,ネガティブな感情が低かったが,統計的に有意だったのは満足感だけだった


だったそう.この結果に対して研究チームは,

主要な祝日(感謝祭)に先んじて行われた実験3では,介入による幸福度への効果は小さかった.これは,「週末を休日のように扱う」という介入の有無にかかわらず,全参加者が間もなくやってくる祝日に胸をはずませ,すでに普段の生活のルーティンから外れていたのかもしれない.


とのこと.感謝祭への期待がでかすぎて,そもそも普段通りの週末ではなかったのかもしれないみたい.



まとめ

そんなわけでまとめると,

  1. 「週末を休暇のように扱うぞ!」と決めておくと,目の前のことにマインドフルに過ごせるようになるかも!
  2. その結果,週末明けの幸福度が大きく向上するかも!


という感じでしょうか.

研究チームも,

明らかな指示やトレーニングがなくても,このシンプルな6語のプロンプト,「週末を休暇のように扱うぞ!(treat the weekend like a vacation)」だけで,人は目の前の瞬間に集中できるのだ.


とコメントしておられます.

まあ,因果関係ははっきりしませんし,毎週末をこのように過ごしても効果は持続するのか,とかはどうしてもわかりません.また,誕生日のようなワクワクするイベントの前とか逆に試験前とかストレスのたまる週末でも同様の効果があるのかといった点も謎です.

とはいえ,お金もかからない手軽な方法ですし,マインドフルな方が幸福感が高まる!ストレスが下がる!みたいな報告は多いんで,試してみる価値は十分ありそうっすね.



また,休日に仕事のことを思い出すと,リラックス状態に戻るのに2時間近くかかる!みたいなデータもあるんで,休日にマインドフルになれるのは結構強力な武器なんじゃないかなーとか思いました.

参考になれば幸いです.質問やコメントなどありましたらTwitterやお問い合わせのページからご連絡いただけると嬉しいです.

それではっ!

-メンタル
-, , ,

© 2024 おくさんずラボ Powered by AFFINGER5