顔っていうのが、人の印象を大きく左右するということは容易に想像つくことですが、実際に調べてみると、その影響は非常に大きいということがわかります。
例えば、
などが「顔」によって大きく変化するということがわかっています。
顔は非言語的コミュニケーションにおいて非常に重要な情報となっているというわけですね。
とはいえ、「顔」とひとくくりに言っても非常に多くの要素からなります。
そこで今回紹介するレビューでは、顔のうち、「顔の脂肪」の多さによって、他者への印象がどのように変わるのか、また、様々な病気との関連について調べてくれておりましたのでメモ。(R)
顔の脂肪と、健康度、魅力度の評価の関係について
まず、他者へ与える印象についてみてみることとします。
早速いかに結果を羅列します。
- 概して、顔面の脂肪と、他者に与える健康度、魅力度には大きな関連がみられ、脂肪の少ない人のほうが、一貫して多い人よりも健康で、魅力的だという印象を与えていた。
- 女性は特に魅力度と、男性は特に健康度に与える影響が大きかった。
- 顔の脂肪の量から、体全体の体脂肪率やBMIを結構正確に予想できた。
- 顔から推定した体全体の脂肪量等から推定した、糖尿病などの病気の予想は、効果的なマーカーとして用いられる程度に的確だった。
このような結果が多くの研究によって明らかにされております。
つまり、顔の脂肪というだけの違いによって、人は他者がどのくらい魅力的か、どのくらい健康かを把握し、しかも健康度の評価は優位に正確ということもわかりました。
顔だけで体全体の脂肪の付き方まで大体わかってしまうのですね。
出会い系サイトやマッチングアプリ等で、登録されていた写真と実際の顔が違いすぎて、待ち合わせ場所で会えなかったという話を聞くことがありますが、それは、顔の違いだけでなく、顔から想像していた体の肉付きまで全然違っていた、ということも原因として挙げられるかもしれません。
ちなみに、マッチングアプリ等で、顔をむやみに加工して美化してしまうと、もし会えたとしても、実際にあったときに相手の期待値が上がりすぎてしまっていることにより、満足度が大きく低下してしまったりするのであまりやらない方がいいかもしれません。
顔の脂肪と、健康影響
次に、他者からの印象ではなく、実際にどのような健康障害との関連があるのかについて簡単にまとめてみたいと思います。
顔の脂肪と、体全体のBMIなどに強い相関がみられることからすると、顔の脂肪を見るだけで、ある程度、特に肥満体の人にありがちな症状がわかるのではないかという考えは十分妥当ですよね。
- 顔の脂肪は、血圧の問題、心血管系の病気との関連がみられた。
- 顔の脂肪は、風邪やインフルエンザの引きやすさ、それらの長引きやすさ、抗生物質の使用頻度と関連があった。
- 女性は、顔の脂肪と、鬱にかかりやすさとの相関がみられた。(男性は有意差なし)
- エストラジアール、テストステロン、コルチゾール量との相関がみられた。
- 顔の脂肪と、関節炎、糖尿病との相関がみられた。
- 顔の脂肪と、8-OHdG(ストレスのバイオマーカー)との相関がみられた。
ってことで、顔の脂肪は、心血管系の健康や免疫系、メンタル的な健康やホルモンレベルなど、生理的にも精神的にも非常に多くのネガティブな事象との関連がみられることがわかります。
まあ、顔の脂肪そのものが直接影響しているというよりかは、顔の脂肪が結構正確に体全体の脂肪について反映することから、このような結果が得られたのでしょう。
とはいえ、顔の脂肪については、他者からの印象が体全体の脂肪の状態をある程度正確に判断しているということがわかりましたので、毎日見ている自分ではわからなくても、少しあっていなかった友人等と会ったりしたときだけでなく、ビデオ通話等の顔だけしか見えていない状態でも、「ちょっと太った？」なんて言われたらちょっと注意した方がいいかもしれません。
ダイエット等に関しては他の記事でどんどん紹介していきたいと思いますが、とりあえず下におすすめ本のリンクを張っておきます。
どんなダイエット法でも、大体継続できれば同じということがわかっていますから、健康的な食事、運動、睡眠というシンプルなルールで、しかも継続しやすい形で実践していくのがいいと思います。
継続できないと、結局リバウンドして終わりですからね。
参考になれば幸いです。それではまた。