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【研究】アボカドの内臓脂肪を減らす効果ががすごいかも?みたいな話

「アボカドは健康にいい!」ってのは有名。栄養素がぎっしり詰まっていて、特に食物繊維やMUFAのような成分は非常にうれしいポイント。

さらにアボカドには空腹感を和らげる効果もあるんじゃない?とかも言われておりまして、実際、「アボカドをよく食べる人ほど11年後の体重増加、肥満のリスクが低い!」なんてデータもあったりするんですよね。

で、新しい論文(R)は、「アボカドではお腹の内臓脂肪が減るかも!」みたいな内容になっていて、さらに心惹かれてしまうわけです。



アボカドの内臓脂肪を減らす効果ががすごいかも?

これはイリノイ大学などの研究で、BMIが25以上の男女105人(25~45歳)が対象。

実験では、参加者を以下の2つのいずれのグループに分類しました。

  1. 1日1食、新鮮なアボカドを使った食事を提供する
  2. 同様に、アボカドは使わないが同じような栄養素、カロリーの食事を提供する


って感じの介入を12週間行って、さらにそれ以外の食生活、活動量もチェック。そのうえで、腹部の脂肪量、インスリン抵抗性、耐糖能なんかにどんな違いが出るのか?ってのを調べております。

ちなみに、1食で出されたアボカドの量は、男性で175g、女性で140gだったそうで大体アボカド1個分って感じですな。



その結果はどうだったかというと、まずは大きな結論としては、

  • 女性に限り、アボカドを食べてたほうが腹部の脂肪分布が改善する!


って感じ。具体的には、

  • 全体的にみると、コントロール群は皮下脂肪が減少(–54.5 ± 155.8 g (control) vs 17.4 ± 155.1 g (treatment), P = 0.017)して、V/S比が上昇していた(0.007 ± 0.047 (control) vs. –0.011 ± 0.044 (treatment), P = 0.024) 。この関係は、エネルギー消費量とは関係がなかった
  • 女性に限ってみると、アボカドグループは内臓脂肪が減少(1.6 ± 89.8 g (control) vs. –32.9 ± 81.6 g (treatment), P = 0.021)して、V/S比が減少していた(0.01 ± 0.05 (control) vs. –0.01 ± 0.03 (treatment), P = 0.001)
  • もっとも、インスリン感受性、抵抗性、β細胞の機能には変化がなかった


とのことで、アボカドは腹部の脂肪プロファイルを改善する働きが結構あるみたい。また、男女で違いが出たはっきりした原因は謎で、今後の研究に期待したいところ。



アボカドで脂肪分布改善!

まあこの研究からは脂肪分布が改善する具体的なメカニズムはわからないわけですが、やっぱりアボカドの「食物繊維」と「MUFA」が重要な役割を果たしてるんじゃないの?って主張されてまして、いかにもありそうだなーとか思うわけです。

そんなわけで、「脂肪を減らそう!」と意気込む人は多いですが、軽視されがちな「脂肪のバランス」の改善も健康のためには重要なポイントになってくるんで、この点も考慮してアボカドを食卓に取り入れてみてはいかがかと。

参考になれば幸いです。質問やコメントなどありましたらTwitterやお問い合わせのページからご連絡いただけると嬉しいです。

それではっ!

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