健康

良い睡眠は心臓や血管を守ってくれる

睡眠は私たちの日常生活に欠かせない要素であり、十分な睡眠は心身の健康を維持するために極めて重要。とはいえ、常に忙しさが付きまとう現代のライフスタイルでは、多くの人が十分な睡眠をとることに苦労することが多いのも事実。睡眠不足がもたらす有害な影響としては、疲労、イライラ、認知機能の低下などがよく知られているところっすね。今回、Journal of the American Heart Associationに掲載された最新の研究では、睡眠不足は心血管疾患(CVD)のリスクを高める可能性も示唆されていてドキッとしました。

これは40~69歳の30万人以上の参加者を対象とした韓国国民健康保険制度のデータを使用したもので、11年間にわたる参加者の睡眠パターンとCVDの発症率を分析したんだそうな。

その結果、睡眠の質(睡眠時間、不眠症状、いびき頻度、日中の眠気から評価)が悪いと答えた人は、睡眠の質が良いと答えた人に比べて、CVDを発症する可能性が明らかに高かったらしい。具体的には、睡眠の質が悪いと答えた人は、睡眠の質が良いと答えた人に比べて、CVDの発症リスクが34%、冠動脈性心疾患の発症リスクが26%高かったとか。さらに、睡眠の質が悪いと、CVDを発症しない期間(心臓の健康寿命的な?)が短くなることも明らかになってます(具体的には、40歳時点で、4.1~4.6年短くなっていた)。ちなみに、睡眠不足とCVDのない期間との関連は、喫煙、アルコール摂取、身体活動、肥満度、血圧、コレステロール、糖尿病などの他の危険因子とは無関係であったみたい。

まあ、この研究は観察研究であり、因果関係を明らかにすることはできないのは事実。さらに、この研究は自己申告による睡眠の質に依存しており、バイアスの影響を受ける可能性も大。この結果の再現性を確認し、睡眠の質の低下とCVDを結びつける根本的なメカニズムを特定するためには、さらなる研究が必要でしょう。

とはいえ、本研究は十分、睡眠の質とCVDの関係について重要な洞察を提供しているといえるでしょう。つまり、睡眠の質を改善することが、CVDのリスクを低減し、全身の健康を改善するための有効な戦略となるんじゃないの?って話っすね。

とにかく、心臓や血管の健康は現代を健康に生き抜く上で必須のファクターですから、これらの維持のためにも睡眠は大事にしときたいねー、ということで。

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