唐突ですが、運動のモチベーションには個人差がありますよね。
仕事から疲れて帰ってきても、ランニングをしに出掛ける人がいる一方で、特に何も用事もなく、時間もあって、運動をしなければいけないのもわかっているけれど、いつも家でゴロゴロしてしまう人もいる。
たしかに、学生時代からの運動習慣とかも当然影響しているでしょうが、遺伝的特性、さらに言えば、感覚的な刺激にどのくらい敏感か、によっても運動のモチベーションは違っているかもしれません。
ということで、アナタは、運動をするときに「匂い」に気を配っていますか?
もし特に気にしたことがないという人は、においを変えて嗅覚を刺激することで、運動のモチベーションが高まるかもしれません。
最新の研究(R)では、特定の、フェロモンを感じるニューロンが、運動のモチベ―ションを高めるかも?ということを示唆しておりした。
実験では、人為選択によってより多く走るマウスと、そこまでではないマウスに分けて、その違いを調べられました。
ハムスターとかが走るタイヤのようなやつをイメージすればいいと思います。
マウスも人間と同じように、よく走る個体もいれば、そこまででもない個体もいるんですよね。
その結果はというと、
- 鋤鼻器(においを感じる器官)のあたりにおける感覚受容体に違いがみられた。
- 介入群とコントロール群での違いのうち、手を加えた対立遺伝子の部分で大きな違いがみられた。
詳しくは、腹側被蓋野と、側坐核を結ぶ回路におけるドーパミン系の報酬が多く発生することによって、マウスはより運動に対してモチベーションを高く持つようになったということが考えられています。
つまり、遺伝的に嗅覚に対する反応性の違いが運動へのモチベーションの違いにつながるかもよ?ということです。
また、嗅覚を刺激すればいいなら、ちょっと香水とか、シーブリーズみたいな運動するときに着けるやつを使えばいいんじゃね?とか安直な私は思うわけです。
まあ、マウス実験の段階ですし、人間にもどのくらい効果があるのかは全く分かりませんが、特に女性なんかは匂いによって大きく気分が変化することもわかっていたりしますし、好きなにおいをかげば、多少は気分が上がるでしょう。
ってことで、運動のモチベーションがわかないなーっていう人は、とりあえず好きなにおいの香水とかをつければ、モチベーションが上がる!
って思ってみると、(プラシーボも合わさって)意外と重い腰も上がるかもしれません。
あと、匂いに気を使っているジムに通う人は継続率が高い、なんてデータもこれから出てくるかもしれません。
将来には、ジムに行けばどこもいいにおいがする、なんてのは意外と面白そうですね。
参考になれば幸いです。それではまた。
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