「美貌格差」は、ダニエル・S・ハメルフィールド博士によって書かれた、美しさが成功にどのように関与するかに焦点を当てた一冊。本書では、美しさが仕事の世界でどのように報酬に影響を与えるか、そしてそれがどのように社会に影響を与えるかについて、様々なデータや研究をもとに論じられています。
美人やイケメンは、同じ仕事をしていても人よりも高い給料を得る傾向があり、昇進する確率も高いということが分かっているといった興味深いデータが紹介されています。このことは、人々が美しさをポジティブな特徴として認識し、美しい人に対して好意的な評価をする傾向があるため。特に女性にとっては、美しさ/ブサイクが仕事における成功に大きな影響を与えることが示されていたり。また、美しさは、人々の自尊心や幸福感にも影響を与えるなど、お金以外の面で「美しさ」が与える影響についても言及されています。
美しさが「人生の成功」においてどのように影響を与えるのか、社会における美しさの価値を再考する体験ができるはず。「経済学」とは書いてありますが、別に難しい数式とかは一切出てこないんで、前提知識ゼロでもライトに楽しめるんじゃないかと。