COVID-19

【Covid-19下の最新データ】リモート授業のメンタルへの影響、ロックダウンで子供の肥満急増、重症者の腸内細菌叢

Covid-19下の最近の知見を3つほどサクッとまとめておきます。

遠隔授業は学生のQOLやメンタルにどんな影響を及ぼしたのか?問題

Covid-19下では世界中の学校でリモート授業への切り替えが行われたわけですが、最近のデータ(R)では、「リモート授業って学生のメンタルにどんな影響を及ぼしたの?対面授業よりダメージ大きいの?」ってあたりを調べてくれておりました。

これはスレイマンデミレル大学の歯学部生580人を対象にオンラインで行われた横断的な調査。2021年5月~6月の期間における学生たちのQOL(WHOQOL BREF)、不安、抑うつ、ストレス(DASS-21)のスコアを調べて、学年(1~5年生)、授業方式(対面 or オンライン授業)によって違いがあるのかどうかを分析したんだそう。

その結果、

  • QOL尺度の結果によると、全体的な健康、身体的健康、心理に関して学年や授業形態による有意差は認められなかった(p>0.05)
  • また、DASS-21スケールの結果によると、3年生の不安と抑うつのスコアは他学年より有意に高く、この結果は学習形態を考慮してもなお維持された

って感じで、リモート授業は不安、ストレス、QOLに対してマイナスの影響を与える傾向こそあったんだけど、対面授業と比較して統計的に有意な違いは出なかったみたい。

研究チーム曰く、

歯学部の学生の遠隔教育における初期の体験は、全体的に、予想以上に良好であることが観察された。

この結果は、本学で行われている遠隔教育に対する学生の満足度が高いことを示唆している。

とのこと。歯学部のような実習が重要視される学部では、特にオンライン学習にいろんな工夫がなされてましたけど、そのおかげあってかメンタル面で大したダメージが出なかったというのはうれしい話ですね。

まあサンプルサイズは大きくないし、時期によっても違いはあるかもしれませんが、若者のレジリエンスは予想以上に強いのかもなーと実感いたしました。

Covid-19ロックダウンで子供たちの健康・体力にどんな影響が出たのか?

「Covid-19下では運動する時間が減った!」ってのはよく言われることですが、ニューカッスル大学などの研究(R)では、「ロックダウンで子供たちの体格や体力にどんな変化が出たの?」ってところを調べてくれておりました。

これは英国の8~10歳の子供178人を対象に、2019年10月と2020年11月における体力測定、身長、体重、BMI、健康関連のQOL、スポーツクラブへの参加状況等を分析したもので、

  • 20mシャトルランの成績が「非常に低い」と評価された子供は35%から51%に増加していた
  • 47%の子供が太りすぎまたは肥満と評価された(ベースライン時には33%)
  • 子供たちの体重は平均6.8 kg 増加し、これは予測される数値の約2倍だった
  • BMIスコアの上昇は、身体的ウェルビーイングの低下と関連していた

といった結果が得られたらしい。子供たちの半数以上が「運動不足」と判定され、たった1年で体格や体力に大きくネガティブな影響が出ちゃった可能性があるわけですね。もしこの傾向が続いたらと思うと…恐ろしや…。

研究者曰く、

パンデミックが続いている間、私たちは子どもたちが健康で活動的であることの必要性を認識する必要がある。このことは、現在だけでなく、将来の人生にもプラスになる。

今、私たちは、政府、学校、地域社会が、スポーツや身体的活動への参加を支援するためのプログラムや政策を確立する必要がある。これは、ポストパンデミックと将来再び訪れるかもしれないロックダウンの両方のケースで、子供たちの健康回復に不可欠である。

とのこと。たしかに体力は心臓や骨格の健康からメンタルにまで影響を及ぼしますし、子供たちの将来も見据えてコミュニティ全体として運動を推進する風潮を創っていきたいですねー。

Covid-19重症例と腸内細菌の多様性

腸内細菌叢とSARS-CoV-2感染との関係はホットなトピックの一つですが、最近のデータ(R)では、Covid-19感染・重症度と真菌の腸内細菌叢との関連が調べられておりました。

これは2020年4月から11月にかけて行われた研究で、SARS-CoV-2陽性患者30人(うち21人が非重症)とSARS-CoV-2陰性患者23人が対象。陰性群では男性、若年層が多く、非重症患者では高血圧の頻度が小さいなどの違いはあったものの、腸内細菌叢の状態に大きな影響を与えると知られている他の変数に違いはなかったそう。

で、全員の直腸スワプからITS2配列決定により真菌の腸内細菌叢を解析した結果、

  • 重症のCovid-19患者では、真菌微生物叢のαおよびβ多様性が低く、非重症Covid-19患者と比較してシャノン多様性、豊かさ、均一性のレベルが低かった
  • 全患者53人中18人で単一種がマイクロバイオームを支配し、最小存在比は75%であった。これは非重症患者に比べ、重症患者においてより頻繁に発生していた(それぞれ19%と55%)。重症のCOVID-19患者では、腸内細菌叢にAsocmycota門とBipolaris属濃度が高かった
  • 属レベルでの相関を分析した結果、Fusarium、Gibberella、Sarocladium、Aureobasidium、Geomyces、Trichoderma、Phalemoniopsisなどが最も強く正に相関していた。SARS-CoV-2陰性患者では、 AureobasidiumFusariumPenicilliumTrichodermaからなる小さなサブネットワークが形成されていた(これらはすべて抗菌ペプチドを産生する)
  • SARS-CoV-2陽性者では、真菌と細菌の腸内細菌叢の相関も小さく、陰性者で最大の正の相関を示したコミュニティも確認されなかった

といった感じで、SARS-CoV-2陽性/陰性、重症/非重症によって真菌微生物叢の多様性や優勢種の種類や割合に明確な違いが見られたらしい。

まあこれがSARS-CoV-2感染の結果なのか原因なのかははっきりしないものの、この結果が治療法の開発などにつながってくれればうれしいですねぇ。

-COVID-19
-, , , , ,

© 2024 おくさんずラボ Powered by AFFINGER5