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【NEAT入門】運動せずに、エネルギーを消費し、肥満を回避する方法

NEAT(ニート)、ご存じでしょうか?ここでいうニートは、いわゆる日本でいう、就労就学しない人、何もしない人、のような意味ではありません。


NEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis)の略で、ランニングとか筋トレとか、特別な、まさに運動というような運動ではなくて、日常生活におけるエネルギー消費のことをを意味します。


家事は意外とエネルギー消費が多くて健康にいいとか、最近なんかはスタンディングデスクがはやっていて、自然とエネルギー消費が増えたり、ということが言われていますが、まさにそういうことです。


今回はNEAT入門ってことで、エネルギー消費を増やし、肥満を防ぐための新戦略としてのNEATってものがあるよーって簡単に紹介したいと思います。


 

建国大学校のレビュー論文では、肥満、エネルギー消費、NEAT、座りすぎ、の観点に着目してまとめておりました。


その内容を雑にまとめると以下の通りになります。

  • 肉体労働が必要とされる仕事が減ったり、自動車が発達したりして、最近では少なくとも世界人口の30%が十分な運動を行えていない。そのせいでエネルギーバランスが崩れて、肥満が増加している。

たしかに、近年の仕事といえばパソコンの前で行っているもののイメージが強くなっていますし、技術の発達によって自分たちの足を動かさなくても行える事柄が増えていますよね。さらにリモート化が進むにつれて通勤にかかっていた駅までの徒歩での移動とかまで少なくなっていますから、少し意識しないとNEATを含め、運動量は自然と少なくなりそうです。しかも食べる量は増えていたりなんかしたら肥満まっしぐらという感じがします。


  • 日々のNEAT一回一回のエネルギー消費はそこまで多くないが、それが積み重なれば、NEATを行っている人とおこなっていない人では、体重の増減を決定するうえで重要な要素になる。NEATは、積み重なれば、ランニングとかの運動と同じレベルの強度のものになる。
  • 年齢や性別で多少の違いはあるが、一般に、座っている時間に制限を設けることは有効だということはできる。

極端に言ってしまえば体重の増減というのは、摂取したエネルギーと消費したエネルギーの差みたいなもんなんで、太らないためにはとった分だけエネルギーを消費しなければならないわけですが、座り続けている時間を減らして、〇分おきには必ず立って軽く歩くとかするだけでも、それを継続できれば、相当量のエネルギーを消費することができて、おなかがポッコリしてくるのを防げるというわけですね。塵も積もれば、というやつですな。

  • メタボリックシンドロームや、体重、脂肪の増加、2型糖尿病のリスクは、座っている時間や低いNEATレベルと直結しているかもしれない。

上記のことからすればうなずけることでしょう。

 

まとめ

以上を簡単にまとめれば、NEATを増やせるか、すなわちちょっとしたところで運動することを選択することができるか、が肥満と直結してくるというわけでした。また、NEATはちょっとしたことの積み重ねであって、例えばエレベーターの代わりに階段を使うとか、座る時間を少しでも短くするとか、ほんの少しの意識で改善できるはずです。


わたしも日々スタンディングデスクを活用していますが、同じ立ち姿勢を保ってしまったりしないように注意したりしています。習慣的に行えるようになれば何の苦もないことですし、継続できればその効能は大きいですから、ぜひ実践してみるといいのではないでしょうか。


また、年齢や性別、置かれた環境等によっての違いについてはより深い調査は必要なのかもしれませんが、私たちとしては程度の差こそあれ、健康にいいことはおおむね間違いないでしょうから、実践していいと思います。


それではまた。

References

  1. Nana Chung. et al.. 2018. "Non-exercise activity thermogenesis (NEAT): a component of total daily energy expenditure"

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